乳児湿疹
生後から1歳頃までの赤ちゃんの皮膚にできる湿疹の総称です。あせも、乳児脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、おむつかぶれも乳児湿疹のひとつです。
赤ちゃんや子どもの皮膚は時期により生理的に大きく変わっていきます。
新生児期:生後3-4か月まで
お母さんからのホルモンの影響で皮脂の分泌量が増加します。
乳児期:1歳までの赤ちゃん
だんだんと皮脂の分泌量が減ってきます。
幼児期:1歳から小学校入学まで
皮脂の分泌量が一番少ない時期です。
学童期:小学生、思春期の前まで
思春期になると皮脂の分泌量が増えてきます。
子どもの皮膚の特徴は、皮膚のもっとも外側にある「角層」の厚みが大人の2分の1から3分の1しかないため、皮膚のバリア機能が脆弱でかつ皮脂の分泌量が成長に伴い変化するということです。そのため基本のスキンケアも成長に応じ工夫することが重要です。
治療法
当院では、最初に正確な診断が大切と考えています。くわしい問診と皮膚のしっかりとした診察を行います。皮膚トラブル出現の経過、ご自宅でのスキンケア方法、使用された薬の名前なども診断のために重要な情報です。
皮膚の治療は塗り薬が中心になります。年齢や使用する場所による吸収量の違いを考慮し調整します。十分な効果を得るためには正しい外用法を知ることが大切です。当院ではご自宅で実践できるようにスキンケア方法を看護師が実践指導します。