中村きょうこ皮膚科子どもの肌トラブル

Children’s skin problemsこどもの肌トラブル

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乾燥肌について

寒くなると、冷気や室内の暖房によって空気中の湿度が下がり、皮膚の水分が奪われます。また、寒さで皮膚の血行が滞り、皮脂の分泌量も低下して皮膚が乾燥してしまいます。
私たちの健やかな皮膚には、うるおい(水分)を保持する物質(皮脂膜・天然保湿因子・角質細胞間脂質)がしっかりと含まれています。
もともとの乾燥肌体質のかたや、皮脂の分泌量が少ない小さなこども、加齢に伴い皮膚が変化してくるお年寄りは、これらの物質が少ないので、より環境に影響されやすくかさかさの乾燥肌になってしまうのです。

とびひのお話

『とびひ』の本名は『伝染性膿痂疹』といいます。
細菌(常在菌)が皮膚の小さな傷に入り込み感染することで発症します。
水ぶくれやただれが、あっという間に全身の皮膚へ広がる様子が、火事の火の粉が飛び火する様子に似ているため『とびひ』と呼ばれています。
『とびひ』のところを触った手でほかの皮膚を触ったり、水ぶくれの汁がほかの皮膚に付くとうつります。もちろん他のお友達にもうつしてしまいます。
『とびひ』はかゆみや痛みを伴うことがあります。
ひどくなると全身の皮膚に広がり、発熱やリンパ節の腫れなどが起こると、入院が必要になることもあります。

こどものやけど

こどもの皮膚は薄いので、同じ温度でもおとなに比べて火傷の程度が深くなりやすいのです。
蒸気によるやけどは熱湯よりも高温ですし、アイロンやヘアアイロンは180~200℃までなるので、より深い火傷を負ってしまいます。
手指に深い火傷を負ってしまうと、火傷が治った後も皮膚の『ひきつれ』をおこして関節が曲げにくくなってしまうこともあります。