軟性線維腫

軟性線維腫は頚部や脇の下などにできやすい良性の腫瘍(いぼ)です。1-3mm程度の盛り上がりがあります。出現初期は小さいのですが少しずつ大きくなります。年齢が上がるにつれて数が増えます。30歳以降に出現し女性や肥満の人にできやすい傾向があります。
原因としては紫外線の影響、皮膚の老化、摩擦、肥満などが考えられています。ウイルス性の病気ではないため他人からうつったり、感染による増加はありません。
常色(皮膚の色)から淡い褐色の2mmくらいまでの小さなものはスキンタッグ、アクロコルドン、もう少し大きくなると軟性線維腫、さらに大きく垂れさがると懸垂性軟性線維腫と呼ばれます。
治療法
良性の腫瘍のため積極的な治療は必要ありません。治療を希望する場合は外科的アプローチが必要です。小さなものは医療用ハサミで切る、液体窒素による凍結療法(保険適応)が可能ですが出血や色素沈着の可能性があり数が多いものは不向きです。当院では行っておりませんが、大きいものは切除術(保険適応)、多発しているものはCO2レーザーで切除(自費治療)することができます。